脳血管攣縮の症状が出た次の日、血管内治療をすることになりました。
脳動脈瘤コイル塞栓術と同様にカテーテルで血管が狭くなっているところに直接薬剤を流し込む治療のようです。
今回は局所麻酔で意識があるままでの手術でした。
何回も何回も自宅の住所を聞かれながら、症状のある血管を探し当てる作業をしました。
住所を聞かれるのは認知能力の確認かな?と思います。
徐々に住所が答えられなくなり、最後はさっきと同じ質問をされているのが分かっているはずなのに、何を聞かれているのか理解できず、言葉が出ません。
そして、色んな人の声が聞こえてきました。今までの自分の記憶の中にある、人との会話の声です。居酒屋にいるようなガヤガヤした感じでした。
意識が遠のき始め、目をつむりました。
……
はっ!と起きて目を明けたら、酸素マスクをされていました。
そのあと先生に、もう大丈夫ですよ。
と言われ、無事手術は終了しました。
その後、後遺症はなく、2週間後くらいに退院することができたのでした。
結果、出血から退院まで入院期間は1か月でした。
今も元気に過ごせているので医者、看護師、救急隊員の方に本当に感謝しています。
これでクモ膜下出血体験談を終わりにします。