rakuemonの日記

ブログ初心者すぎてよくわかりませんが、とりあえず日々の思いついたこととか書いていきたいと思います。

4.くも膜下出血 手術 脳動脈瘤コイル塞栓術

手術直前、ベッドに寝かせられたまま、手術室へ向かうエレベーターの前で一旦停止しているようでした。家族が駆けつけてくれていました。母が枕元で泣きながら何か話しかけてきていました。鎮静剤のせいか、出血のせいかあまり状況を把握することができません。

さらに相変わらず目にガーゼをつけられているので、周りが良くわかりません。

一人の看護師さんがこうして会えるのが最後になるかもしれないと思ったのか、ガーゼをとってくれようとしたら、

 

「それじゃ出発しまーす」

 

と無情にも動きだしました。私は何か言わなければと思い、

 

「ばいばい」

 

と言いながら動き出したベッドから手を振ったのでした。

手術室に到着すると看護師さんに手を引かれながら手術台まで歩いていきました。

そこでぶつっと記憶が途切れ、次に起きたときはベッドの上でした。

カーテンで仕切られた部屋のベッドの上で酸素マスクをして、左腕は血圧計、右腕は点滴、胸には心電図の電極が貼られ、さらには足が動かないようにベッドの枠に固定されていました。

ここはどこ?どうやら手術は終わったようだけど。と周りを見渡すと台の上にタオルが。よく見ると”ICU”と書いてあります。ここが噂のICUか。と少し感動。

看護師さんがこまめに見回りに来てくれて、起きた私にお水を飲ませてくれました。

感謝を伝えたかったのですが、言葉が思い浮かびません。「美味しい」とだけ伝えることができました。

おそらく、出血の影響で言葉を発するのが難しくなっていたのだと今になって思います。

しばらくすると周りの患者さんのところに数名の医者が見回りに来てくれているようです。回診ってやつですね。

ICUはいろんな病気の患者さんがいるので、あっちこっちで回診が始まっています。

私のところにはなかなか来ません。来ないのかな。。と思っていたら、遠くからざっざっざっと複数名の足音が。シャーっとカーテンが開かれ、教授らしき人を先頭に看護師さんや10名弱くらいの医師が回診に!

 

こ、これは!白い巨塔・・!!

 

どうですか?と聞かれ。大丈夫ですと答えたところ、満足そうな顔をした教授はまた部下を引き連れて戻っていきました。

かなり興奮しました!退院したら絶対白い巨塔を観ようと心に誓いました。

ここでもう少し病気について書きます。

私は脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血で緊急入院しました。

そこでICを撮ったところ、脳動静脈奇形(AVM)ということも判明したのです。

脳動静脈奇形とは10万人に1人と言われている珍しい病気です。芸能人では間瀬翔太さんが同じ病気です。

私のように脳動脈瘤とAVMが合併している例もあるようです。

破裂した脳動脈瘤はコイル塞栓術という手術で足の付け根からカテーテルで脳動脈瘤にコイルを詰め込んで塞ぐというものです。コイルはプラチナ製で私の頭にはプラチナが入っています

脳動静脈奇形についても治療しているのですが、機会があったら詳しく書きたいと思います。